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経会陰的アプローチを用いた低侵襲性前立腺癌摘除術(その2)

手術方法について

経会陰的な前立腺摘除術は直腸と陰嚢間の小切開により行ないます。前立腺と精嚢を尿道と膀胱より切り離し、摘除します。高解像度のカメラを用いて、前立腺周囲の血管神経構造を明らかにします。摘除された前立腺は病理組織検査に提出します。前立腺を摘除した後の膀胱と尿道は、尿道カテーテルを留置し、再吻合します。加えて、細いドレーンチューブを留置しますが、通常、術翌日に抜去します。手術時間の目安は約4-5時間です。

術中合併症

出血:

経会陰的な前立腺摘除術は、経腹的前立腺摘除術より少ない出血量で手術が可能です。手術前後の出血に対して、自己血を400mlから800ml採取することをお勧めしています。

感染:

すべての患者様は、手術の創部や尿路感染を予防するために、術中、術後に抗生剤の点滴を行います。もし、あなたが、発熱、頻尿、排尿時痛等の手術後感染の兆候があれば、適切な治療を行います。

多臓器損傷:

非常にまれですが、腸管、骨盤筋や骨盤神経などの損傷を伴う場合があります。一時的な筋肉や神経障害は術中の体位により生じることがあります。直腸損傷を生じた場合は、一時的に人工肛門を増設する場合があります。

ヘルニア:

まれですが、切開部のヘルニアが生じる場合があります。

尿失禁:

どのようなアプローチでも、前立腺摘除術後に尿失禁が生じる場合があります。約75%の人は、3ヶ月以内に、ほとんどの方は1年以内にコントロールがつくようになります。約3%の方で尿失禁が回復せず、追加治療が必要となる場合があります。

勃起障害:

明らかな前立腺癌の神経浸潤が疑われなければ、勃起神経の温存が可能です。術後の勃起機能の回復は、年齢、術前の性機能、神経温存の手術手技によります。

尿道膀胱再吻合部よりの尿漏:

一時的な吻合部よりの尿漏が生じる場合がありますが、治療せずに自然に軽快することもあります。もし、尿漏が疑われれば、骨盤内の尿貯留を予防するために、ドレナージや尿道カテーテルの留置を行います。

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