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膀胱外来

責任医師
武藤 智
担当医師
堀江重郎、斉藤恵介、西尾浩二郎
扱う疾患
膀胱癌、間質性膀胱炎(慢性骨盤内疼痛症候群)。現在約200 人の表在性膀胱癌患者様と約80 人の浸潤性膀胱癌患者様を治療中です。間質性膀胱炎に対しては水圧拡張術を行った約10 名の患者様が、引き続き外来で投薬治療を受けていらっしゃいます。

 表在性膀胱癌に対する外来での治療としては抗癌剤やBCG を用いた膀胱内注入療法を行っています。経尿道膀胱腫瘍切除術(Trans Urethral Resection of Bladder Tumor:TUR-Bt)を行った後に膀胱内注入療法を実施します。膀胱内注入の薬剤は、2006年 National Comprehensive Cancer Network(NCCN)ガイドラインでは、抗癌剤(特にマイトマイシンMMC)の投与を推奨しており、2006年 European Association of Urology(EAU)ガイドラインではBCG の膀注を推奨しています。BCG は再発予防のエビデンスを有する薬剤であり、実際、TUR-Bt 単独群とTUR+BCG 群との 12ヵ月後再発の比較ではTUR+BCG 群のほうが約30% 再発率は少ないことが報告されています。われわれはBCG を積極的に外来で投与し、基本的には週1回、合計6 ~ 8 回行っています。しかし有効性が非常に高い反面、発熱、血尿、頻尿、排尿痛などの有害事象がおこりうるため、年齢、合併症、癌の状態、ADL 等を考慮した投与が必要です。報告では1/3 量投与でも効果に有意差は無いとされているため、一部の高齢の患者様には一回投与量の減量などきめ細かい治療計画を立てて行っています。さらに一定間隔での維持療法を追加することでさらに再発率・進展率を低下させることが報告されており、より長期にわたるBCG 治療が再発率・進展率を低下させると考え治療を行っています。したがってBCG の有効性を最大限に発揮するためには副作用をコントロールし、治療計画を完遂させることが必要であり、BCG 膀胱内注入療法を安全かつ計画的に施行できる投与法は臨床上非常に有意義であり患者様の利益につながります。そこでわれわれはBCG による有害事象防止のため他の薬剤との併用も行っています。

しかし、膀胱内注入治療を行っても20~30% の割合で再発するため、尿検査・尿細胞診は月1 回、膀胱鏡検査、経静脈尿路造影、MRI は3 カ月おきに検査し、再発を早期に発見することを目指しています。

浸潤性膀胱癌に対する治療は手術、抗がん剤化学療法、 放射線治療など入院治療が中心となります。外来ではそういった治療後に退院された患者様を定期的にfollow しています。現在膀胱全摘後に外来通院されている患者様は40名、抗癌剤もしくは放射線療法後の患者様は10 名です。浸潤性膀胱癌の患者様は新たな転移、もしくは再発をできるだけ早期に発見することが重要です。尿検査 ・尿細胞診は月1 回、膀胱鏡検査、経静脈尿路造影、CT、MRI は3 ヶ月ごとに行い、早期発見を心がけています 。